前年度開催した「街を視る 沖縄市一番街と中央パークアベニュー」展に続き、「街を視る」シリーズの第2弾はコザ十字路周辺を取り上げます。
 1950年代、胡屋十字路周辺が米軍人相手の店で栄えていたのに対し、近隣市町村を含めた住民の買い物市場・娯楽場として賑わっていたのがコザ十字路周辺で、特に56年に5周年を迎えた十字路市場(銀天街の前身)は、「中部一の大衆市場」と新聞記事で取りあげられるほど栄えていました。
 復帰後は、商店街の近代化を推し進めて十字路市場と本町通りは合併し、78年のアーケードカラー落成を機に「沖縄市銀天街」と名称も新たに再出発しました。しかし、胡屋十字路周辺の一番街や中央パークアベニューと同様、本市の中心市街地は近隣市町村における大型商業施設の立地等により、かつての賑わいにかげりが見えています。また、最盛期にはコザ十字路一帯に6館あった映画館・劇場も現在は1館が残るのみとなりました。
 このような状況を打開するため、中心市街地の活性化に向けて官民が一体となって取り組んでいます。
 本展では、沖縄市銀天街(前身の十字路市場・本町通りを含め)をはじめとして、隣接した黒人街などの歓楽街や映画館なども含め、コザ十字路一帯の様子を写真、図、モノ資料で紹介し、街の移り変わりをみていきます。
 市民の皆さまにおいては、本企画展を通して街の歩みを振り返りながら、新たな沖縄市を展望していただければ幸いです。