アンコール!ヒストリート」の第2弾は、「基地のある街-コザと刺繍店」です。かつて、「基地の街」「戦後沖縄の縮図」などと形容された沖縄市は、基地から派生するさまざまなエネルギーを取りこんで、本島中部の中心都市として発展してきました。
 市内ではAサイン業をはじめ、質屋、スーベニア(土産品店)など、米軍・軍属相手の商売がいくつも発生、発展してきました。これら「基地の街」で誕生した特殊な商売のうち、今回は平成20(2008)年2~3月にかけて開催された企画展「コザの刺繍店」を再展示しました。また刺繍店関係者の皆さま方からは、新たな資料も特別にご提供いただいております。
 現在も刺繍店を続けている方、以前に経営をしていた方々からの証言を中心に、刺繍店を通してコザが活気に満ちあふれていた頃を、あらためて見つめ直す企画です。詳しくは刺繍店経営者の聞き取りをまとめた「各店の紹介」をご覧になっていただければと思います。技術指導者を招き、その指導の下に日々、弛まぬ訓練・努力を重ねて成長し発展してきたコザの刺繍の様子がイキイキと表現されています。
 外国人相手に発展した刺繍展をとおして、わが街の個性を再認識するとともに、未来の沖縄市を考える一助としたいと思います。

※好評につき開催期間(~7/30)を延長し、8月6日(日)まで公開いたします!