「鉄の暴風」と形容されたあの沖縄戦から、やがて70年が経とうとしています。沖縄戦は数多くの親兄弟、肉親のいない戦争孤児たちを生み出しましたが、その孤児たちも確実に高齢化しています。
 戦後文化資料展示室「ヒストリートⅡ」では、「戦世の子どもたち~コザ収容所の孤児院~」と銘打って、企画展を開催します。孤児たちや彼らが収容されていたコザ孤児院について、これまでの調査成果を展示して市民や関係者に見ていただき、あらためて戦争とは何かを考え、平和を希求する機会になればと願っております。さらに新資料の収集も目的にしており、戦争孤児たちの生の歩みを記録し後世にきちんと伝えるためにも、市民の皆さまには情報や資料の提供をよろしくお願い申し上げます。
 この展示会は、先の「沖縄市の沖縄戦」を引き継ぐかたちで計画されており、あらためて沖縄(市)の戦中~戦後を考える企画展として位置づけております。