今年10月は、5年に一度の大イベント『世界のウチナーンチュ大会』が、沖縄県を挙げて開催されます。今回で6回目を数える同大会は、「移民県沖縄」と称される本県ならではの催しで、明治期を初め戦後に至るまで多数の移民を輩出してきた本市でも、さまざまな取り組みがなされます。

 これまで沖縄市では、移民に関する聞き取り調査や資料収集を行ってまいりました。今回の展示会では主に、ハワイ・アメリカ合衆国調査のほか、「ブラジル・アルゼンチン移民100周年」2008(平成20)年を機に行った南米調査の成果もご紹介いたします。

 かつて海を渡った沖縄市民は、いつ、なぜ、故郷を後にしたのでしょうか。故郷を思いながらも、異境の地にて辛苦に耐えてきた移民者の皆さまの人生にふれる事は、移民が輩出される状況や社会とは何かを考える上で大変重要なことだと思います。

 沖縄市では、『沖縄市史』(移民編)の発刊に向け、現在も調査を行っております。市民のみなさまには、今後ともご理解とご協力を賜りますよう、あらためてお願い申し上げます。