移転リニューアルした沖縄市戦後文化資料展示館ヒストリートの第2弾の企画展は、「『コザ暴動』1970.12.20」です。
 1970年前後の沖縄は激動の時代でした。日米間では、沖縄の本土への返還交渉が始まっていました。1968年11月、米軍統治下の沖縄における自治権拡大闘争の最重要目標であった主席公選が行われ革新主席が誕生しましたが、直後にB52戦略爆撃機の墜落事故が起こり県民に大きな衝撃を与えました。当時はベトナム帰休兵による凶悪犯罪が頻発しており、さらに軍雇用員の大量解雇、毒ガス貯蔵などの問題が山積し沖縄は揺れに揺れていました。
 70年12月19日、美里中学校で「毒ガス即時完全撤去要求県民大会」が開催された翌日の12月20日未明、「コザ暴動」が起こりました。米兵の起こした交通事故が発端となり、群衆によって次々と外国人車両が放火され、6時間余におよぶ「暴動」はMPカーを含む外国人車両多数に被害を与えました。
 今回の企画展において、「コザ暴動」に関するさまざまな史資料を展示しました。市民の皆さまには、展示をご覧いただき、あらためて戦後27年間の米軍統治、そして現在の沖縄について考えるきっかけとなれば幸いです。
 今回の企画展を開催するにあたり、資料の提供等を賜りました関係機関・各位に心から御礼を申し上げます。